事業承継が難しい10の理由とは?失敗事例や具体的な解決策も一挙ご紹介

CATEGORY

西田 幸広 弁護士

監修者:弁護士 西田幸広

法律事務所Si-Law代表 / 熊本県八代市出身 / 熊本を中心に企業法務支援

事業承継は、多くの中小企業にとって、いつかは向き合わなければならない大切な課題です。

とはいえ実際に考え始めてみると、後継者のこと・自社株のこと・税金や借入のことなど、気になる点が次々に出てきて、なかなか前へ進めないことも少なくありません。

特に、長く会社を守ってこられた経営者ほど、「何から手をつければよいのかわからない」「自分の判断で周囲に負担をかけてしまわないだろうか」と不安になりやすいのではないかと考えます。

そこで本記事では、事業承継が難しいと言われる10の理由をご紹介します。

実際の失敗事例や具体的な解決策もわかりやすく解説しますので、何をどの順番で考えていけばよいのかを整理するきっかけとしてお役立てください。

\事業承継、何から始めるか迷ったら/

事業承継が難しいと言われる10の理由

事業承継が難しいと言われるのは、単に後継者を決めれば終わる話ではないから、ではないかと考えます。

中小企業庁の「事業承継ガイドライン」でも、事業承継は「人」だけでなく「資産」や「知的資産」も含めて引き継ぐもの、と示されています。

つまり、社長の立場を渡すだけではなく、会社そのものを次の世代へつないでいく作業だと考える必要があるでしょう。

まずここでは、事業承継が難しいと言われる理由を10にまとめたので、それぞれについて順に見ていきましょう。

1.事業承継について理解できていない

事業承継が難しく感じられる大きな理由のひとつとして挙げられるのが、事業承継について理解できておらず、何をどの順番で進めればよいのかが見えにくいことです。

事業承継というと「後継者を決めること」だと思っている方も多いようですが、実際には、株式・税金・借入・保証・取引先への対応など、考えるべきことが幅広くあります。

ですが全体像がつかめないままだと、「何から手をつければよいのかわからない」と感じてしまい、動き出しにくくなるものです。

まずは、事業承継は会社全体を引き継ぐ作業だと理解しておくことが大切でしょう。

事業承継の基本的な考え方や手順」については、別記事を参考にしてください。

2.後継者が決まらず進みにくい

後継者が決まらないと、事業承継は最初の段階から進みにくくなります。

子どもがいても継ぐ意思がはっきりしなかったり、社内に任せたい人がいても本当に託してよいか迷ったりすることもあるのではないでしょうか。

また、第三者への承継も方法のひとつですが、気持ちの面でためらいを覚える方は少なくありません。

中小企業庁の「2025年版 中小企業白書」でも、後継者不在率は以前より下がっている一方で、経営者の高齢化はなお続いていると示されています。

つまり、事業承継の環境が少しずつ整ってきても、後継者の問題そのものがなくなったわけではないということです。

誰に引き継ぐのかが固まらないままでは、その先の準備も進めにくくなるため、早めに方向性を考えておくとよいでしょう。

別記事では、「事業承継の後継者不在」の現状についてまとめていますので、こちらもご覧ください。

3.後継者育成に時間がかかる

後継者候補が見つかっても、それだけで事業承継が進むわけではありません。

会社を任せるには、肩書きを渡すだけでなく、経営判断の考え方・取引先との関係・資金繰りの感覚・従業員との向き合い方まで、少しずつ引き継いでいくことが必要です。

長年会社を支えてきた経営者の判断は、日々の経験の積み重ねでできているものであるため、見て覚えてもらうだけでは十分とは言えないのではないでしょうか。

後継者育成には時間がかかりますので、なるべく早い段階から経験を積んでもらい、少しずつ任せる範囲を広げていくことが、無理のない進め方につながります。

4.自社株の整理が必要

事業承継では、会社の株式を誰が持つのかが大切なポイントになります。

株式が分かれすぎると、将来の大事な判断をまとめにくくなることがあるため、自社株の整理が必要です。

特に親族内承継では、株式だけでなく、不動産や預貯金とのバランスも考えなければなりません。

単に名義を変えれば済む話ではなく、誰にどこまで引き継ぐのかを全体で整理する必要があるため、自社株の問題は事業承継を難しくする要因になりやすいのです。

5.承継に資金がかかる

事業承継では、思っている以上にお金の準備が必要になることがあります。

例えば、自社株を引き継ぐための資金・相続や贈与に備えるためのお金・設備の更新や経営改善にかかる費用などです。

引き継いだあとも会社を安定して続けていくには、承継そのものだけでなく、その先にかかる資金も考えておく必要があります。

いくら後継者の気持ちが固まっていても、必要なお金の見通しが立たないと、話を進めにくくなることがあるため、資金面は早めに整理しておくのがおすすめです。

事業承継の費用相場」については、別記事でも解説していますので、参考にしてください。

6.贈与税・相続税の負担がある

事業承継では、税金の負担も大きな悩みになりやすいものです。

特に、自社株や事業用の資産を引き継ぐときは、贈与税や相続税の負担がどのくらいになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

税額によっては、承継そのものをためらう原因になることもあります。

国税庁では、一定の要件を満たした場合に、贈与税や相続税の納税が猶予される事業承継税制が案内されています。

裏を返せば、それだけ税負担への備えが重要だということです。

制度については後ほど解説しますが、税金の問題は後回しにせず、早い段階で見通しを立てておくのがよいでしょう。

7.経営者保証や借入が残る

経営者保証や借入が残っていることも、事業承継では大きな負担になりやすいものです。

後継者からすると、会社を引き継ぐだけでなく返済や保証の責任まで背負うことになるのではないかと不安を感じやすく、承継をためらう理由につながることもあります。

中小企業庁でも、「事業承継時に焦点を当てた「経営者保証に関するガイドライン」の特則」を通じて、事業承継の際に経営者保証を見直しやすくする仕組みづくりが進められています。

また中小企業庁は「事業承継時の経営者保証解除に向けた総合的な対策」を公表しており、以前よりは相談しやすい環境が整ってきたと言えるでしょう。

ただし、制度やルールがあるからといって、自動的に保証が外れるわけではありません。

実際には、金融機関と借入の状況や今後の返済見通しを確認しながら話し合う必要があるため、簡単に片付くとは限らないのが実情です。

だからこそ、借入や保証の状況は後回しにせず、早めに整理しておくのがおすすめです。

8.家族や役員の調整が必要

事業承継は、現経営者と後継者だけで決められるものではありません。

実際には、家族・役員・幹部社員・金融機関・取引先など、多くの関係者が関わってきます。

そのため、「誰に・いつ・どのように話をするか」を考えながら進めることが必要です。

関係者の理解を揃え、調整するのには時間がかかりやすく、話す順番を誤ったり説明が足りなかったりすると、「聞いていない」「なぜその人なのか」と不信感を持たれる可能性もあります。

承継を進めるときは、手続きだけでなく周囲への配慮も欠かせない、と頭に入れておく必要があるでしょう。

9.親子間のトラブルが発生する

親族内承継の場合、親子だからこそ意見がぶつかりやすく、トラブルが発生することも考えられます。

例えば、親は「まだ自分がやれる」「今のやり方を守りたい」と考えているのに対し、子は「任せるなら早めに任せてほしい」「引き継ぐなら見直したい部分もある」と感じていることがあります。

承継の時期や経営の進め方について考えがずれると、話し合いが進まなくなることも少なくないと言えるでしょう。

親子間の問題として抱え込んでしまうと、感情が先に立って整理しにくくなることがあります。

だからこそ、早い段階から少しずつ話し合い、必要に応じて専門家など第三者の力も借りながら進めていくことが大切です。

別記事では、「事業承継で親子が対立する理由」について深掘りしています。

10.経営の引き継ぎに時間がかかる

会社を経営していくうえでは、取引先との関係・従業員との信頼・現場の判断の仕方・資金繰りの感覚など、目に見えにくいものが多くあります。

事業承継では、こうした部分まで少しずつ引き継いでいく必要があるため、どうしても時間がかかるのです。

ただ引き継げばよいのではなく、引き継いだあとも会社が続いていく状態まで整えることが大切になります。

経営の引き継ぎに時間がかかるものだと理解したうえで、余裕のあるうちに動き始めるのがおすすめです。

事業承継が進みにくい会社の特徴とは

事業承継が進みにくい会社の特徴をイメージした画像

事業承継が難しい理由は会社ごとに異なりますが、なかなか話が進まない会社には、いくつか共通する傾向があると考えます。

事業承継が進みにくい会社の考えられる特徴として、次の4つが挙げられます。

  • 社長に仕事や判断が集中している
  • 後継者候補がいても育成が進んでいない
  • 会社の数字や契約が整理できていない
  • 引き継ぐ時期が決まっていない

まずは「当てはまる点はないか」という視点で、確かめながら読み進めてみてください。

社長に仕事や判断が集中している

後継者がいても、日々の業務において何をどのように判断しているのかが社長の頭のなかにしかない状態では、引き継ぐ側は全体をつかみにくくなってしまいます。

そのため、社長に仕事や判断が集中している会社は、事業承継が進みにくくなりやすい傾向があると言えるでしょう。

例えば、重要な取引先との関係・値決めの考え・資金繰りの判断などを社長だけが握っていると、後継者は経験を積みにくくなります。

事業承継を進めるには、社長だけがわかっていることを少しずつ見える形にしていくことが大切です。

仕事の流れや判断の基準を整理し、周囲にも伝わるようにしておくと、承継の準備は進めやすくなります。

後継者候補がいても育成が進んでいない

後継者候補の名前が挙がっていても、育成が進んでいなければ事業承継は前へ進みにくいものです。

「候補がいること」と「安心して任せられること」は、同じではありません。

現場の仕事に慣れていても、経営者として必要な視点まで身についているとは限らないのです。

例えば、資金繰り・金融機関とのやり取り・従業員への説明・取引先との関係づくりなどは、十分な経験を積んでいくのに時間がかかります。

少しずつ任せる範囲を広げながら育てていかなければ、周囲も不安を感じやすくなるでしょう。

だからこそ、後継者候補が見つかった段階で安心せず、育成まで含めて承継を考えるようにする必要があります。

会社の数字や契約が整理できていない

決算の内容・借入の条件・主要な契約・返済予定などが社長しかわかっていない状態では、後継者も周囲も判断がしにくくなります。

事業承継では、会社の数字や契約が整理できていない状態では承継が進めにくいため、客観的に見えるようにしておくことが欠かせません。

ここが曖昧なままだと、家族・役員・金融機関との話し合いも進めにくくなります。

何が決まっていて、何が課題なのかを整理しておくことからで構いませんので、まずは現状を見える形にしておくのがよいでしょう。

引き継ぐ時期が決まっていない

事業承継は、「いつか考えなければならない」と思っていても、引き継ぐ時期が決まっていないままだと日々の仕事を優先してしまい、なかなか動き出せないことがあります。

体調の変化や相続の発生は、都合よく待ってくれるものではありません。

だからこそ、細かな日程まで決めなくても、「1年以内に方向性を決める」「来期中に後継者候補と話し合う」といった大まかな区切りを持っておくのがおすすめです。

時期が見えるだけでも、社内で準備しやすくなり、周囲との相談も進めやすくなります。

\事業承継、何から始めるか迷ったら/

承継方法ごとの難しさは?

ひと口に事業承継といっても、どの方法を選ぶかによって、悩みやすいポイントは変わってきます。

ここでは、どのような難しさがあるのかを、承継方法ごとに解説していきます。

  • 親族内承継の場合
  • 従業員承継の場合
  • 第三者承継(M&A)の場合

「事業承継はこう進めるもの」と最初からひとつに決めつけず、自社に合う方法を比べながら、どの方法で進めていくかを整理していくことが大切です。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

親族内承継の場合

親族内承継の場合、会社のことをよく知る家族に会社を引き継げる安心感がある一方で、身内だからこその難しさもあります。

例えば、後継者にする子どもは決まっていても、ほかの親族がどう受け止めるかによって話が複雑になることが考えられます。

兄弟姉妹の間で不公平感が出たり、相続との兼ね合いで話がまとまりにくくなったり、さらに親子間では遠慮や期待が入り混じりやすく、本音で話しにくいこともあるのではないでしょうか。

また、親族外の役員や従業員が納得できるかどうかも考えなければならないため、家族の中だけで決めれば済むとは限りません。

このように、親族内承継は進めやすそうに見えても、感情面や相続面で難しくなりやすい方法だと言えます。

従業員承継の場合

従業員承継の場合、社内の事情をよく知る人に引き継ぐことができる点が強みですが、任せるまでのハードルが低いとは限りません。

どれだけ現場経験が豊富でも、そのまま経営者として十分とは言えないことがあるためです。

資金繰り・金融機関との対応・従業員への説明・経営判断の責任など、立場が変わることで求められる役割も大きく変わります。

さらに、株式を引き継ぐための資金をどうするか、ほかの役員や従業員が納得できるかといった点も課題になりやすいところです。

本人にやる気があるだけでは進めにくく、周囲の理解や支える体制まで考える必要があるため、実際には準備に時間がかかりやすい方法だと考えておくとよいでしょう。

第三者承継(M&A)の場合

第三者承継(M&A)は、親族や従業員に後継者候補がいない場合でも、会社を残せる可能性がある方法です。

ただし親族内承継や従業員承継とは違い、社外から引き継ぎ手を探し、条件をすり合わせていく必要があります。

そのため、相手探しに時間がかかったり、価格や引き継ぎ条件で折り合いがつかなかったりすることが考えられます。

また、多くの経営者にとって、長く守ってきた会社を身内以外へ託すことには迷いを感じてしまうものです。

従業員や取引先にどう受け止められるかも気になりやすく、気持ちの整理に時間がかかることもあるかもしれません。

このように、第三者承継(M&A)は有力な選択肢である一方、相手探し・条件調整・心理的な負担といった点で難しさが出やすい方法だと言えるでしょう。

M&Aが難しいと言われる理由」については、別記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

事業承継を進めないリスクと失敗事例

事業承継を進めないリスクと失敗事例のイメージ画像

事業承継は考えることが多いため、難しさを感じると、つい後回しにしたくなることもあるのではないでしょうか。

ただ、準備をしないまま時間が過ぎると、あとで慌てて判断しなければならなくなり、かえって会社・家族・従業員に負担をかけてしまうことがあります。

ここでは、事業承継を進めないことで起こりやすいリスクや失敗事例として、次の5つをご紹介します。

  • 業績が悪化しやすい
  • 黒字でも廃業につながる
  • 資金繰りが厳しくなりやすい
  • 親族や従業員との関係が悪化しやすい
  • 相続や遺留分で経営が不安定になる

「まだ大丈夫」と思っていたことが、あとから大きな問題になる場合もありますので、早めにリスクを知っておくことは大切だと言えるでしょう。

業績が悪化しやすい

事業承継の準備をしないままでいると、まず会社の業績に影響が出ることがあります。

例えば、大事な判断を社長ひとりで抱えている会社では、少し体調を崩したり動きが鈍ったりしただけでも、仕事が止まりやすくなることが想像できます。

また、後継者が育っていない場合、社長の代わりに前へ出られる人がいません。

その結果、取引先への対応が遅れたり新しい判断ができなかったりして、少しずつ売上や信用に影響が現れ、業績が悪化しやすいと言えるでしょう。

事業承継は将来の話に見えて、実は今の経営にも影響を与えかねないのです。

黒字でも廃業につながる

会社に利益が出ていても、後継者が決まらなければ、黒字でも廃業につながってしまう場合があります。

「赤字だから会社をたたむ」のではなく、「引き継ぐ人がいないから続けられない」という形です。

長く続けてきた会社ほど、取引先との関係や従業員の雇用など、簡単には手放せないものがたくさんあるはずです。

それでも、準備が遅れると、続ける力がある会社でも閉じるしかなくなるケースがあるのも現実だと言えるでしょう。

引退の準備のために事業承継を考えるのではなく、会社を残すための準備だと受け止めておくのがおすすめです。

別記事では、「事業承継できずに黒字廃業を選ぶ理由」についてまとめています。

資金繰りが厳しくなりやすい

事業承継では、思った以上にお金の準備が必要になることが少なくありません。

例えば、株式を引き継ぐための資金・税金に備えるお金・借入の返済・設備の更新費用などが重なると、資金繰りは厳しくなりやすいでしょう。

特に、準備が不十分なまま承継の時期を迎えると、「この支払いはどうするのか」「誰が負担するのか」が整理できず、後継者の不安も大きくなります。

制度の活用を検討できる場合もありますが、必要になってから急いで調べても間に合わない可能性も考えられます。

そのため、お金の話は後回しにせず、早めに見通しを立てておくのがおすすめです。

別記事では、現経営者の個人保証への対策である「事業承継特別保証制度」について解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

親族や従業員との関係が悪化しやすい

事業承継の話がはっきりしないまま長引くと、親族や従業員の間に不安や不満がたまり、関係が悪化しやすくなります。

親族のなかでは「誰が継ぐのか」「なぜその人なのか」という思いのずれが生まれやすく、社内では「この会社はこの先どうなるのか」と落ち着かなくなることが考えられるでしょう。

社長がまだ決めていないつもりでも、周囲は空気の変化を感じ取っているものです。

その結果、親子の関係がぎくしゃくしたり、幹部社員が先行きを不安に感じたりすることもあるかもしれません。

事業承継が進まないことで、会社のなかの人間関係にも影響しやすいため、話す時期や伝え方には丁寧に気を配ることが大切です。

相続や遺留分で経営が不安定になる

親族内承継を考えていても、相続への備えが不十分なままだと、あとから経営が不安定になることがあります。

特に注意したいのが、遺留分との関係です。

遺留分とは、一定の相続人に法律上認められている、最低限の利益を確保するための権利と考えるとわかりやすいでしょう。

法務省も、遺留分を侵害された相続人は、侵害した人に対して遺留分侵害額に相当する金銭を請求できると案内しています。

例えば、後継者に株式を集めて会社を安定して任せたいと考えていても、他の相続人との調整ができていないと、相続が起きたあとに金銭の支払いを求められることがあります。

その対応のために会社や後継者の資金負担が重くなったり、場合によっては株式が分かれてしまったりすることも考えられるのです。

こうした事態になると、後継者が経営に集中しにくくなり、事業承継がかえって不安定になるリスクがあるでしょう。

実際には、相続が起きてから慌てて対応しようとして話がこじれ、親族間の関係まで悪くなってしまうケースも少なくありません。

そうならないようにするためにも、元気なうちから相続全体を整理し、後継者へどう引き継ぐかを早めに考えておくことが大切です。

ですが実際には、準備の段階でも迷う場面が出てくるのではないかと考えます。

TORUTE株式会社では、経営者さまの想いに寄り添う形で承継の進め方をご提案させていただいていますので、まずは無料相談から、お気軽にお問い合わせください。

\事業承継、何から始めるか迷ったら/

事業承継をスムーズに進めるための解決策

事業承継が難しく感じられるのは、ごく自然なことです。

後継者のこと・自社株のこと・税金や借入のことなど、考えるべきことが多いため、何から手をつければよいのか迷ってしまう方も少なくありません。

ただ、事業承継は一度にすべてを片付けようとすると、かえって進みにくくなるとも言えます。

ここでは、事業承継をスムーズに進めるための解決策として、次の6つをご紹介します。

  • 後継者の意思を早めに確認する
  • 会社の現状を整理する
  • 承継方法を早めに比較する
  • 税制や補助金を確認する
  • 公的機関を活用する
  • 専門家に相談する

中小企業庁の「事業承継ガイドライン」でも、事業承継は早めに準備を始め、段階を踏んで進めることが大切だと示されています。

課題をひとつずつ分け、承継準備を着実に進めていくための参考にしてください。

後継者の意思を早めに確認する

まず大切なのは、後継者として考えている人の意思を早めに確認することです。

親族でも従業員でも、どれだけ周囲が「この人に任せたい」と思っていたとしても、本人はまだ迷っている、ということもあるでしょう。

本人の気持ちが固まっていないままでは、話も進みにくくなります。

すぐに結論を出す必要はありませんが、少なくとも「継ぐ考えがあるのか」「いつ頃なら現実的に考えられるのか」など、後継者候補の気持ちにも寄り添いながら話していくのがおすすめです。

もし承継が難しいようであれば、第三者承継(M&A)も含めて考えやすくなります。

会社の現状を整理する

事業承継を進めるには、会社の現状を整理し、見える形にしておくこともポイントです。

例えば、決算の内容・借入の状況・主要な契約・株式の持ち方・取引先との関係・社内の役割分担などを、整理しておくのがよいでしょう。

こうした情報が曖昧なままだと、誰にどう引き継いでいくべきかを判断しにくくなります。

ですが現状が整理できていれば、課題も見えやすくなり、承継の流れのなかでも次に何をすべきか考えやすくなるでしょう。

一度にすべてを揃える必要はありませんので、まずは重要な情報を一覧にするところから始めておくと進めやすくなります。

承継方法を早めに比較する

事業承継では承継方法も重要ですが、最初からひとつの方法に決めつけないことが結果としてスムーズな承継につながります。

親族内承継だけを前提にしたり、第三者承継(M&A)は最初から外したりしてしまうと、選べる道が狭くなってしまうことがあるのです。

親族内承継・従業員承継・第三者承継には、それぞれに向いている会社とそうでない場合があるため、早めに比較しておくだけでも考え方に幅が出てくるでしょう。

「この方法しかない」と思い込まず、自社に合う形を探すつもりで整理していくと、事業承継は進めやすくなると言えます。

税制や補助金を確認する

事業承継を進めるときは、税制や補助金など、使える制度があるかを早めに確認しておくことも大切です。

特に、税金や資金の負担は承継を進めにくくする大きな理由になりやすいため、利用できる制度を知らないまま進めるのは避けたいところです。

例えば、一定の要件を満たした場合に、非上場株式や事業用資産を引き継ぐ際の贈与税や相続税の負担を軽くできる「事業承継税制」があります。

これには、法人が対象になる「法人版事業承継税制」と、個人事業主が対象になる「個人版事業承継税制」が用意されています。

また、事業承継や引継ぎのあとにおこなう設備投資や販路開拓、M&Aにともなう専門家活用費用などを大きく支援してくれるのが、「事業承継・M&A補助金(旧:事業承継・引き継ぎ補助金)」です。

ただし、どちらの制度も、要件を満たせば自動的に使えるわけではありません。

申請条件・必要書類の確認はもちろん、申請には期限があるため、「必要になったら調べる」では間に合わないことがあります。

だからこそ、事業承継を考え始めた早い段階で、専門家と一緒に使える制度を確認しておくのがおすすめです。

事業承継税制のメリット・デメリット」を、別記事で解説していますので、参考にしてください。

公的機関を活用する

事業承継は、最初から民間の専門家に依頼しなければならないわけではありません。

「何から始めればよいのかわからない」「自社に合う進め方を整理したい」という段階であれば、公的機関を活用する方法もあります。

例えば、「事業承継・引継ぎ支援センター」は、国が設けている公的な相談窓口です。

親族内承継・従業員承継・第三者承継(M&A)まで幅広く相談できるため、まだ方向性が固まりきっていない段階でも利用しやすいと言えるでしょう。

いきなり結論を出そうとせず、まずは今の悩みを整理する場として公的機関を使うことも、事業承継をスムーズに進めるためのひとつの方法です。

専門家に相談する

事業承継では、税金・相続・契約・借入・保証など、考えなければならないことが幅広くあります。

そのため、社内だけで抱え込まず、必要に応じて税理士・弁護士・金融機関などといった専門家に相談することも大切です。

すべてをひとりで判断しようとすると、どうしても不安が大きくなりやすいものです。

だからこそ、「まだ早いかもしれない」と感じる段階でも、一度相談して方向性を整理しておくことが、結果として事業承継を進めやすくすることにつながります。

別記事では、「事業承継で専門家が必要な理由」についてもまとめています。

事業承継で役立つ相談先は?

事業承継で役立つ相談先のイメージ画像

事業承継をスムーズに進めるための解決策として、公的機関の利用や専門家への相談の大切さをお伝えしましたが、実際にはどのようなケースで誰に相談すればよいか、迷うこともあるのではないかと考えます。

事業承継では、「どこに相談するか」を最初からひとつに決めるというより、相談したい内容に応じて相手を使い分けるのがおすすめです。

例えば、相談先は次のように役立てることができます。

全体の整理をしたい場合事業承継・引継ぎ支援センター
税金・自社株のことを確認したい場合税理士
相続・遺言・遺留分・契約などを整理したい場合弁護士
借入・経営者保証のことを相談したい場合金融機関

事業承継は、ひとりの専門家だけで全部を整理できるとは限らず、専門家同士が連携し合う場面も出てきます。

ですので、最初の相談の段階で、他の専門家との連携が可能かも確認しておくと、承継全体がよりスムーズになるでしょう。

最初から完璧に整えようとしなくても大丈夫なので、まずは今もっとも気になっていることから相談してみてください。

スムーズな事業承継は「TORUTE株式会社」へ

TORUTE株式会社への相談をイメージした画像

事業承継は、後継者を決めれば終わるものではなく、考えるべきことが重なりやすいため、難しいと感じてしまう方が多いのも自然なことではないでしょうか。

長く会社を守ってこられた経営者ほど、目の前の仕事を続けながら承継のことまで考えるのは、決して楽なことではないはずです。

だからこそ、ひとりで抱え込まず、全体を見ながら整理していくことが大切になります。

TORUTE株式会社では、そういった経営者さまの不安や想いに寄り添いながら、必要に応じて他の専門家と連携し、現実的な承継の進め方をご提案させていただきます。

初回は無料でご相談できますので、「何から手をつければよいかわからない」「まずは全体を整理したい」という場合も、お気軽にお問い合わせください。

「事業承継に役立つ無料マニュアル【完全版】」もプレゼントさせていただいております。

家族や従業員にできるだけ負担をかけず、安心して引き継いでいけるよう、納得できる事業承継の形をともに考えていければ幸いです。

\事業承継、何から始めるか迷ったら/

まとめ

事業承継が難しいと言われる理由はひとつではなく、さまざまなことが絡み合っています。

「なかなか進まない」「何から始めればよいのかわからない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。

ですが、だからといって先送りにしてしまうと、選べる方法が狭くなったり、相続・資金・人間関係の面で負担が大きくなってしまう場合があります。

大がかりな準備を一気に進める必要はありませんので、まずは元気なうちからできる準備を少しずつ進めていくのがよいでしょう。

事業承継は、会社の経営を次の世代へ引き継ぎ、取引先や従業員との関係も守っていくための大切な準備です。

ご自身だけで抱え込まず、ときには公的機関や専門家の力も借りながら、早めに方向性を整えていくことをおすすめします。

まずはお気軽にご連絡ください

0120-055-737

受付時間/AM8:30~PM5:30(土日・祝休)

コラム一覧に戻る