事例紹介「つなぐ物語」
つなぐ物語
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経営難の中、ゴルフ場の価値を信じ続けて生まれた、
新オーナーとの出会い。
八代ゴルフ倶楽部
八代ゴルフ倶楽部
相談役 薮 優秋（元社長）
かつての八代ゴルフ倶楽部は、様々な要因からゴルフ場の芝が荒れ、客足が遠のき、結果として経営難に陥っていました。そんな困難な状況で、社員だった薮さんが矢面に立つことになります。様々な方法で経営の回復を試みましたが、うまくいきませんでした。株主のみなさん、会員のみなさんから非難を浴びながらも、民事再生の手続きをし、一からの再起を図ることに。
そんなプロセスの中で出会ったのが、現在のオーナーでした。「ゴルフ場の品質をいかに良いものにするか」その視点に理解のあったオーナーは、出資だけでなく、ゴルフ場再生への様々なサポートをしてくれるようになりました。当初は、オーナーが変わったことに警戒し、批判的だった人たちも、新しい経営陣がたんに利益主義に走るのではなく、長い目で、しっかりといいゴルフ場を育て、関わった人たちの輪をつなげようとしている様子を肌で感じる中で、再び信頼してくれるようになったそうです。
やがて、芝も美しく生まれ変わり、客足も戻りました。「新しいオーナーとの出会いが本当にすべてでした」と薮さんは語ります。「最初は、こんなに荒れたゴルフ場は見たことがない、と言われました。けれど、ゴルフ場の意義や目指していることを理解してくれて、よりよいゴルフ場になるための絶対的なバックアップをしつづけてくれました」。ゴルフ場の運命を変える出会いから、十数年。八代ゴルフ倶楽部は、いま、コロナ禍も乗り越えて、グリーンの美しい八代唯一のゴルフコースとして、地域の人々をつないでいます。
ビジネスのリアルな現場では、どうしても「うまくいかない」状況に直面します。また、経営者ではなくても、矢面に立たなければならない場面もあります。そんな中でも、例えば、よりよいアイデアや技術、もしくは資金のある企業や人との出会いがうまくかみあって、状況が好転していくことがあります。「この街の事業承継」は、それぞれの企業さん、経営者さんの想いに寄り添うことで、より良い「出会い」と「変革」をサポートします。
